VYPERとHYPERSPHEREの使用感レビュー|ドクターエアのストレッチロールとの違いは?

バイパーとハイパースフィア

先日の記事で、HYPERICE社が販売する振動機能付きフォームローラーのVYPER(バイパー)について書きました。

VYPER HYPERICE社の振動機能付きフォームローラーVYPERは他社製品より優れているか?

こういったツールは実際に使ってみないと、分からないので“お試し”してみることにしました。

レンタルサービス

HYPERICE社が販売する振動機能付きフォームローラーのVYPERと振動機能付きボールのHYPERSPHEREは、1週間お試しということでレンタルすることでができます。

レンタルの料金やセット内容のバリエーションについては、上記の関連記事をご参照ください。


レンタルの手順

  1. HYPERICEの日本総輸入販売元である株式会社ノースランのオンラインショップより、「1週間お試し」の注文
  2. 運転免許証・健康保険証・パスポートのいずれかのコピーをFAXで送信
  3. 到着を待つ

オンラインショップで注文すると、注文確認メール(自動返信)が来て、「発送の準備を行います。また発送完了後に再度メールをお送り致しますので、もうしばらくお待ちください」という案内が書いてあるので、あとは待つだけかと思いきや、こちらから身分証のFAXを送らないと発送はされません(注文確認メールには、FAXのことについては書いてありませんので、ご注意ください)。

個人でFAXを所有している人は多くないでしょうし、この形式はかなり不親切だと思います。写真をメールに添付するという形式でも良いと思うのですが…。今回はコンビニのコピー機のFAX機能を使い、送信しました。

FAXを送信した翌日に発送の連絡があり、その翌日に到着しました。偶然にも、同じタイミングでAmazonで注文していた可変式ダンベルFLEXBELLと一緒に届きました。一番上の段ボールがVYPER&HYPERSPHEREです。

VYPERの1週間お試しセットの段ボール

可変式ダンベルおすすめフレックスベル 可変式ダンベルおすすめ「FLEXBELL|フレックスベル」の使用感レビュー【画像・動画有り】

箱の中身は、こんな感じです。

VYPER&HYPERSPHEREレンタルセットの中身

VYPERとHYPERSPHERE、それから防音マットのセットです。パンフレットや返送用の伝票などが黒い封筒に入っていました。

VYPER&HYPERSPHEREお試しセットの中身

使用感

VYPER|バイパー

まずサイズ感ですが、グリッドフォームローラーと比較して、長さは少し短いという感じです。

バイパーとグリッドフォームローラーのサイズ感

ローラーの質感です。素材はポリプロピレンで、触ったイメージとしては発砲スチロールに似た質感です。

バイパーのローラーの質感

もう一方の側面には電源ON/OFFのスイッチと電池残量を示すランプがあります。

バイパーの裏面には充電ジャック

実施に使用してみた感想ですが、ドクターエアのストレッチロールと比較して、VYPERに特別感があるようには感じられませんでした。実際に2つを並べて交互に使用したわけではなく、過去にストレッチロールを使用したときの記憶との比較なので、曖昧さはありますが…。

今回、使用したのは旧型VYPERで、現在は新型のVYPER 2.0が発売されていますので、そちらならストレッチロールとの差を感じられるのかもしれません。

パンフレットを見ても、とにかく「VYPERの良さは、振動が深くまで届くことだ!表面だけの振動は意味がない!」みたいなことが書いてありますが、「VYPERの振動は深部まで届いて、他社製品の振動は表面だけ」という根拠はあるのでしょうか… 。

もちろん使用することで、軽くなった感じ・すっきりした感じは得られますが、あくまでも主観的な効果ということになります。

価格面においては、ドクターエアのストレッチロールが18,000円なのに対して、バイパーは2倍の36,000円します。2倍の価値があるのか?と聞かれると、個人的には難しいかな…と思います。

HYPERSPHERE|ハイパースフィア

HYPERSPHEREはダンベルの代用になるという不可解な記述

パンフレットには、ハイパースフィアは「重量が1kgで片手・両手で持つことができるHYPERSPHEREは、ケアだけなく負荷をかけてトレーニングしたいとき、ダンベルの代用にもなります。(原文ママ)」と書いてあります。重量が1㎏でダンベルの代用になるとは、どういうことでしょうか。これは理解しがたいです。

このような不可解な記述はありますが、パンフレットにあるように、たしかに臀部や胸部にアプローチする場合は、こちらのハイパースフィアの方が使い勝手が良いです。また、小型な分、動作音もやや控えめなので、マンションでの使用でもバイパーよりかは使いやすいです。

HYPERSPHEREのサイズ感はソフトボールよりも少し大きいくらい

こちらのハイパースフィアも、使った部位の「軽くなった感じ」は得られます。個人的なリラクゼーション目的であれば、良いツールだと思います。

バイパーと違って、バイブレーション機能付きの球体ツールは、他に安価なものが無いと思いますので、その点を考えればハイパースフィアには独自の価値があるのではないかと思います。

動作音は近所迷惑になる?

さて、このような強力なバイブレーションツールを使用する際に避けられないのが、騒音問題です。戸建てならまだしも、マンション住まいの場合は、近隣への騒音被害に注意しなければなりません。HYPERICE公式の防音・防振マットが販売されていますが、どれほどの効果が防音期待できるのでしょうか。検証していきたいと思います。

実際の動作音

ヨガマットの上で使用したときの動画です。setting 1 → 2 → 3 の順で作動させています。

 

 

使用環境で動作音は変わるか?

今回は3つの条件で使用したときの、使用中の動作音の大きさを測定しました。

  1. 布団条件:天然ラテックス素材のマットレス の上に寝具用敷きパッド、その上にブランケットを敷いた条件
  2. ヨガマット条件:床にヨガマット(厚さ10mm)を敷いた条件
  3. 防音マット条件:床にHYPERICEの防音・防振マットを敷いた条件

測定にはAndroidアプリ「騒音測定器」を使用しました。(アプリでの騒音測定は、絶対値としての信頼性は非常に低いので、あくまでも今回の条件別での相対的な比較として参考にしてください。)

 123HYPER
SPHERE
VYPER123
布団48 dB70 dB72 dB50 dB71 dB77 dB
ヨガマット50 dB72 dB78 dB60 dB73 dB80 dB
防音マット46 dB60 dB71 dB46 dB72 dB78 dB

印象としては、布団と防音マットの差はそれほど無いように感じました。どの条件でもsetting 3にすると、結構うるさいです。setting 3は、ワンルームのマンション住まいだと、なかなか厳しいかもしれません。

今回、測定時はツールを手のひらで押さえて測定しましたが、脚を乗せたり背中を乗せた場合は、騒音のレベルが変わってくる可能性があります。

まとめ

  • 「VYPERじゃなければダメ」を感じることはできなかった
  • setting 3 の動作音はマンション住まいには厳しい
  • とりあえず、気になる場合は1週間お試しでレンタルしてみるべき

それから前回のVYPERの記事で触れた、VYPERに関する研究については、米国本社からFULL STUDYが送られてこないので、HYPERICE JAPANの運営元である株式会社ノースランにFULL STUDYをリクエストする問い合わせをしました。しかし、3営業日経ってもレスポンスを頂けておりません。こちらに関しては、返信を頂き次第更新したいと思います。

メールを送ってから8日経って、返信が来ました。以下の記事にまとめています。

【論文紹介】VYPERの研究|ドクターエアのストレッチロールより優れていると言えるか?

Amazonでは、振動機能つきフォームローラーの安価な製品(4,980円~)も販売されているようです。安価なものは耐久性や故障時のサポートという点で不安はありますので、レビュー等も見て検討したいところです。

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