THE BIG3 BASICS視聴後の感想

2020年6月1日にAthleteBody.jpから初の有料コンテンツである「THE BIG3 BASICS」のスクワット編が発売されました。この記事はTHE BIG3 BASICS視聴後の個人的な感想を書いた内容です。

そのため、コンテンツの具体的な内容はAthleteBody.jp(https://athletebody.jp/big3basics/)にて確認をお願いいたします。

まず前提として、AthleteBody.jpの皆さんが作るコンテンツはフィットネス愛好者からプロの運動指導者まで、幅広い層から高い信頼を得ていると思っています。

数年前に八百さんから、「AthleteBody.jpには記事を作成するときのガイドラインが存在していて、メンバー全員がその共通認識を持ったうえで企画を立案し、コンテンツ作りにあたっている」という話を聞いたときに、「これは誰も敵わない…」と感じたことを今でも鮮明に覚えています。

無料の記事なのにそのレベルです。今回は有料コンテンツであり、八百さん自身が「尚更しっかり作り込みたい」と言うくらいですから、THE BIG3 BASICSがどれほどの情熱を注がれて出来上がったのか…、おそらく私が想像できる範囲を超えています。

さて内容に関してですが、フォーム解説など専門的な内容については、「正しい基本」を「正しく伝える」ことを追求したものであり、その素晴らしさはいまさら私が言及するまでもありません。

そのため、私からは別視点で感想を述べさせていただきます。

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THE BIG3 BASICSは八百さんも記しているとおり、「とがった内容」ではないため、ある程度基本を押さえている運動指導者からすると、おそらく「大切な基本事項について改めて確認することができた」という感想になるのではないかと思います。

しかし私は、運動指導者にとってのTHE BIG3 BASICSの価値は「基本の確認」だけに留まらないと思っています。

決して妥協する性格ではない方たちが2年半もの時間をかけて作った成果物は、コンテンツ作りにおける思考プロセスの参考として圧倒的な価値があると思います。

ブログを書いたり、YouTubeに動画をアップしたり、セミナー講師として活動していたりする方たちは、皆コンテンツの制作者としてアウトプットをおこなっています。

さらに言えば、現場でのトレーニング指導もアウトプットに他なりません。どの表現を採用し、どの表現を捨てるのか、クライアントに一度に伝える情報量はどれくらいが適切か、どうすれば誤解なく伝わるのか、そういったことを考える上で、THE BIG3 BASICSは良質なヒントを与えてくれます。

ここで「ヒント」と書いたのは、THE BIG3 BASICSはアウトプットの仕方に対する答えを直接的に提示してくれるわけではないからです。

コンテンツを視聴し、あくまでも自分自身で考える必要があります。しかし、AthleteBody.jpに新たにアップされた「制作の舞台裏 記事」によって、ヒントにさらに大ヒントが与えられたように思います。

記事中に出てくる編集時のやりとり画像を見ると、言葉ひとつひとつの選定に理由があることがうかがえます。

この「言葉の選定」に並々ならぬこだわりを持って臨んでいるところがAthleteBody.jpの絶対的な強みだと私は感じていて、翻訳のお仕事をされている八百さんの存在が大きく貢献しているのだろうと思います。

フィットネスの専門知識を得ることだけに絞れば、各所で素晴らしい情報に触れることは可能です。しかし、その情報を適切な日本語・表現で伝えきるということに関しては、AthleteBody.jpが群を抜いているのではないかと感じさせられるコンテンツの仕上がりでした。

以上が私の感想です。すでに視聴を終えた方も、別視点で2周目を見てみるのはいかがでしょうか。

THE BIG3 BASICSのプロジェクトに関わった皆さま、お疲れ様でした。