ご覧頂きありがとうございます。このページは、ストレッチに少しでも興味がある方、ストレッチのセミナーや資格取得を検討されている方に向けて記述しております。
Contents
なぜ、ストレッチを学ぶべきか?
ストレッチ専門店の流行によって,お金を払ってストレッチをしてもらうという文化が定着した
これまで、身体をケアしてもらうと言えば、マッサージを連想する人が多かったと思います。ストレッチは、(正しいやり方を理解しているかは別として)誰でも知っているものですし、自宅で一人で行うこともできます。そのため、わざわざお金を払って、さらに時間を割いて店舗まで行ってストレッチをしてもらうという考えが存在しませんでした。
ところが、「寝ているだけで良い」「全身を脱力したままストレッチができる」「トレーナーに伸ばしてもらうことで、一人でするよりも、もっと伸びる」という、自宅でのセルフケアでは成しえないことが、ストレッチ専門店では得られるというメリットを打ち出し、これが受け入れられました。
その結果、身体のコンディショニングという目的に対する手段として「パートナーストレッチを受ける」という認識が徐々に広がるようになったと考えられます。
アクティブな身体作りを掲げるストレッチ専門店
ストレッチ専門店はリラクゼーションを目的とした内容というよりかは、アクティブな身体になることを目指した内容・店舗内装が多く、運動不足を解消したいという潜在的なニーズに上手く訴求できたと考えられます。たくさんのストレッチ専門店を体験してきましたが、全体的な印象としては
- 店内の照明は白色で明るい
- BGMはフィットネスクラブを想像させるようなアップテンポな曲調
- 運動をしたと感じるような比較的強めの伸張感
といった感じです。私が経験した中では1店舗だけ、暖色系の照明で照度は低め、リラックス系のBGMで、ストレッチの伸張感も他店に比べ穏やかというところがありました。
ストレッチは運動不足の人にとって取り組みやすい
運動不足を解消するために何かを始めようと思ったものの、これまで運動習慣の無かった人にとって、いきなり本格的なトレーニングをすることはハードルが高いという場合もあります。そのようなときに、ストレッチは“運動習慣の入り口”として勧められると考えています。
運動習慣の無い人は,定期的なストレッチを行うことでアクティブな身体に変化する
少し学術的な話をしますと、2007年の研究では「運動習慣の無い人が10週間ストレッチを継続したところ、様々な運動能力が向上した」ということが報告されています。これらは筋力トレーニングから得られる効果と比較すると、決して大きな変化では無いですが、ストレッチは運動初心者にとっては動ける体作りのサポートになるということが言えます。
テレビ・雑誌で取り上げられることも多く、安定して関心を集める分野である
メディアで、ストレッチを推奨する内容が紹介されたり、ストレッチに関する健康器具や書籍がたくさん販売されたり、とストレッチに対する社会的関心は大きいと考えられます。多くの消費者がストレッチを認知しているということは、将来自分のクライアントになる方が、セルフストレッチのレクチャーやパートナーストレッチのサービスを希望してこられる可能性もあります。
まとめ
- ストレッチに対してお金を払う文化が出来上がった
- ストレッチは運動の入り口として推奨できる
- クライアントのニーズに応えられるようにしておくべきである
以上のことから、ストレッチを学ぶことはメリットがあると考えています。
セミナー受講・資格取得のメリット
形を真似ているだけの時と明らかな違いがある
ストレッチを行う際は、クライアントおよびトレーナーの合理的なポジションを考えつつ、代償動作とリスク管理に配慮する必要があります。ストレッチをしているときの大まかな見た目は同じように見えたとしても、上記のポイントを押さえているか否かで、クオリティは大きく違ってきます。
例えば上記の写真は、長座体前屈をして太ももの裏を伸ばそうとしているストレッチだと思いますが、この形だと十分に太もも裏が伸びていない人も多数いると思います。また、この姿勢を取ること自体がつらくて、ストレッチどころではないという人も居ると思います。これらは形を少し修正するだけで、無理のない姿勢でしっかりと太もも裏の筋肉を伸ばすことができるようになります。
資格を保持していることで指名してもらえる可能性が高まる
これはストレッチに限ったことではなく広く言えることですが、資格を保持しているからと言って、必ずしも実力が優れているとは限りません。しかし、少なくともお金と時間を投資して勉強をしたという対外的な証拠にはなります。
もちろん、ストレッチに関しては資格が無ければダメというわけでも無いですし、圧倒的な実力があれば有資格者よりも選ばれることは容易に想像できますが、資格があって邪魔ということにはなりません。自分自身がなにかの専門家にお願いをするときに、その人たちのプロフィールしか参考にすることができず、実力や人間性が分からないときに無資格の人と有資格の人がいれば、どちらを選ぶだろうか?と考えれば、よくわかると思います。
私の個人的な経験を言えば、ストレッチのセミナーに参加し資格も取得し、継続的なブラッシュアップを重ねた結果、安定した仕事の量を頂くことができています。もちろん、他の分野に特化した知識、技術を身につければ、それでもやっていけるという考えもあるかと思いますし、それも正しいと思いますが、私はストレッチという引き出しが無かったら、おそらくフリーランスでの活動は困難であったと感じています。
なぜ、私は日本ストレッチング協会の資格・セミナーを選んだか?
私自身、トレーナーになりたての頃に、様々なセミナーに参加してきました。とにかくストレッチに対して、強い興味を抱いていましたので、「ストレッチ」と名の付くセミナーに片っ端から参加した時期がありました。
その中で、「形は目新しいが、十分な伸張感が得られないストレッチ」「伸張感は十分であるが、リスク管理が配慮できておらず、対象者次第では怪我に繋がる可能性があるストレッチ」「講師自身は技術を習得しているかもしれないが、それを受講者に伝える方法論が十分に確立されていない」等を経験してきました。いずれも個人主催のセミナーであったり、団体であっても毎回ほとんど1人の講師が担当しているセミナーでした。
もちろん、そこで得られる知識もありましたが、代表講師に責任が集約されすぎていて、内容を批判的な視点でチェックする人材が他に存在しないという問題があるということも感じました。その中で、日本ストレッチング協会の講習会は、私が受けた中で最も満足できる内容でした。
*満足度が高かったのは、もちろんセミナー内容だけではなく、受講時の私の知識レベルや、そのとき求めていた情報とセミナー内容がマッチした結果、最も満足できたという側面もありますから、あくまでも主観的な感想と捉えてください。
日本ストレッチング協会の講習会は何人もの講師の意見が反映され、その内容が何度も改善されています。押さえるべきポイントを押さえた堅実なテクニックが学べると考えていますが、その反面、目新しいストレッチやオリジナリティーのある独自メソッドに基づいたテクニックを求めている方にはマッチしない可能性もあります。
私も初めは受講者のただの一人に過ぎませんでしたが、上位資格を取得し、研修や講師アシスタントの経験を経て、現在は協会の講師を務めております。
日本ストレッチング協会主催のセミナー講師を担当しました日本ストレッチング協会のセミナーは
- 複数の専門家の意見を集約し、改良が重ねられたテクニックが学べる
- ストレッチで生じる代償運動に関して、丁寧に考察した内容が学べる
- ただ伸ばすだけではなく、リスク管理にも配慮したテクニックが学べる
より詳細な内容についてご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
ストレッチは、単に身体を柔らかくするという目的だけではなく、健康の保持増進に役立つという研究結果も多数報告されています。また、その取り組みやすさから国民的なエクササイズとして、今後も認知され続けると思います。ストレッチに少しでも興味のある方は、ぜひ一度セミナーを受講してみてください。
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