2018年7月25日~27日に東京ビッグサイトで開催されたスポルテックに参加してきました。この記事では、私の独断と偏見に基づいて全体的な印象についてまとめています。
ストレッチに関するブースは、特にチェックしてきました。写真も豊富に載せておりますので、当日の様子を知りたい方は写真を見てもらえれば会場の雰囲気が掴めるかと思います。
なお、サンクトバンドのブースについては別記事でくわしく取り上げています。
【スポルテック2018】サンクトバンド(コンプレフロス)のブースレポート入場に関して
朝の時間帯は入場受付に結構、時間がかかるようです。Twitterをみたところ、セミナーやワークショップを申し込んでいる場合で、受付で並んでいたらそれらに間に合わなくなってしまう人は、例外的に受付をパスして会場入りできるかもしれないという情報もありました。
スポルテック セミナー受ける人で、入場が混んでて、時間に難しそうな人は係りの人に相談すると中に入れてくれますよ!
— 武藤 和也 (@kazuyamutoh) 2018年7月25日
スポルテック、セミナー申し込んでる人は受付通らずに会議棟に直接きてセミナー聴けます。30分並んだよ…はやくおしえて…
— Harumi Suzuki (@goharumix) 2018年7月25日
ブースレポート
美容・健康・トレーニング関連
私は知らなかったのですが、美容業界ではコラーゲンランプというものが流行っているようで、その照明をホットスタジオに取り入れたのが、こちらの「ホットコラーゲンスタジオ」です。
このピンク色のライトを浴びることによって肌の線維芽細胞が活性化し、コラーゲンの産生が促されるとのこと。
説明によると、
リンパエクササイズやセルフマッサージによって体の内側からデトックス。
デトックス後の吸収が良いときにすかさずコラーゲンをチャージ。
1つのレッスンでデトックスとチャージができるから、
カラダもお肌も大喜び。
だそうです。デトックス&チャージ。コメントは差し控えさせていただきます。
ちなみに、別ブースでは酸素カプセルにコラーゲンランプを取り付けるというオプションを提案している会社もありました。「コラーゲンの生成が約6倍」らしいです。
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言わずと知れたパワープレートのブースです。ハイグレードモデルだと1台270万円なので、なかなか気軽に導入できるものではなさそうです。
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こちらもおなじみInBodyのブース。知らなかったのですが、2016年にInBody BANDという腕時計型のウェアラブルデバイスを発売していたみたいで、その第2弾InBody BAND2が展示されていました。
バンドの銀色の部分に人差し指と親指を置くことで体組成を測定することができるそうです。ほかのウェアラブルデバイスにはない、InBody独自の機能です。
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今回見た中で一番「なんやねんこれ、近未来感が半端ない」と思ったのが、こちらのVacu Activのブース。
独創的すぎてついていけません。
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○○だけシリーズ
着るだけでエクササイズ。
履くだけ筋トレ。
巻くだけ筋トレ。
コメントは差し控えさせていただきます。
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VR
VRフィットネスのイカロスも体験してきました。
上の写真は分かりづらいので、紹介動画を載せておきます。
非常に短時間のおためし版のプレイでしたが、VRフィットネスの可能性を感じられました。VR×フィットネスは今後、急速に発展していく分野だと思うので、とても楽しみです。
フィットネス人口のすそ野を広げる中心的な役割を担うことになるのではないでしょうか。
EMSスーツ
近年、注目度が高まっているEMSスーツは2社が出展。
EMSスーツも選択肢のひとつとして状況に応じて使うのは良いとは思いますが、「従来の筋トレは不要」みたいな宣伝の仕方になると、「果たしてそうなのかなあ」という気持ちにはなります。
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▽このような感じで測定するようです。
体型だけに留まらず、様々なものを「見える化」させる技術、そしてそれをアプリで手軽に管理できるシステムは、今後もますます進化していきそうです。
発展途上の領域ですが、遺伝子分析サービスに関しても、いままで見えなかったものの「見える化」と言えます。
ストレッチング関連
さて、ここからはストレッチングに関するブースをご紹介します。まずは、日本ストレッチトレーナー学院のブースです。
「ストレッチトレーナー資格」「適正姿勢指導士資格」に加えて「ストレッチメンタルコーチング資格」が増えたようで、そちらを推していました。もはやストレッチとは関係がなくなっていますが、事業を拡大させて一般企業の社員育成などにもアプローチしているようです。
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つぎに動的ストレッチマシンです。色々な種類が流通しているとは思うのですが、今回のスポルテックでは、おそらく2社が出展していました。
そもそも、この「動的ストレッチマシン」という名称が、解釈をやや難しくしてしまうのではないかという印象を私は持っています。「動的」や「ダイナミック」という呼称の問題についてはここでは割愛しますが、「動的ストレッチ」と「ダイナミックストレッチ」は、必ずしも同意義とは限らないということです。
実際にこのマシンも、「動きを伴っている」という点では、確かに「動的」ですが、パッシブ(受動的)に伸張させられるという状況ですので、ダイナミックストレッチの「能動的」という特徴を備えてはいません。
つまり、「(静的 or 動的という分類をするのであれば)動的ストレッチ」だけど「(研究で扱われているような、あるいはアスリートが行うような)ダイナミックストレッチ」ではない、ということです。
弾みをつけてマシンを動かすので、パッシブなバリスティックストレッチという感じでしょうか。
クラブクリエイト社の動的ストレッチマシン「Reflexible」
伊藤超短波社の動的ストレッチマシン「SHINARI」
こういうマシンがダメだとは思いませんし、動的ストレッチマシンが(一時的に)ベストな選択となるクライアントも居るとは思いますが、「痛くない・つらくない、でも動ける身体が手に入る」「心地よい運動で、疲労回復・怪我の予防・スポーツパフォーマンス向上」的な宣伝文句には賛同できません。
驚異の全身ストレッチ機器
最も衝撃的だったのが、こちらのストレッチ機器ABUBA(アブバ)。デバイスに身体を乗せて、ボタンを押せば自動で全身ストレッチができるという製品らしいです。
「伝統的なカップルストレッチをモチーフに開発したABUBAは、効率的で安定した運動のための人間工学に基づいて開発されました。」「身を委ねるだけで全身ストレッチを行います。」と書いてあります。
私も実際に体験してみましたが、一言でいうと「拷問」です。骨盤の前傾が強調されて腰がきつく、頭に血がのぼってつらいです。
いうまでもなく、このポジションで肩や胸、大腿部の伸張感は感じられませんし、股関節伸展位なのに臀部がストレッチされるはずもありません。お値段38万9千円。
スポレッチ
spobandというバンドを使ったエクササイズらしいです。
「ストレッチ、筋力トレーニング、体幹強化、有酸素運動が同時に出来る」と言うことらしいです。私には理解できませんでした。
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あとは撮っていた写真を並べておきます。
今回が初めての参加でしたが、非常に楽しめました。「へえー、色んな会社・商品があるんだなあ」というのが率直な感想です。
個人で活動していると、比較的閉じた世界で日常を送りがちになってしまうので、たまにはこのような場に出てきて新しいものに触れるのは良い機会だと思いました。