セミナー資料に関して、「あのスライドはどうやって作っているんですか?」という質問を頂くことがあります。
その中でも、Swash(スワッシュ)について尋ねられることが多いので記事にしておきます。
スワッシュは上のような飾りのことを言います。手書き風フォントのおまけのような感じでフォントセットに入ってることが多いです。
これがあると無いとではデザイン性に大きな違いが出てくるので、個人的には好んで使っています。
この記事ではスワッシュの使用例、無料でスワッシュ入りフォントを手に入れる方法、パワーポイント上での実際の使い方について紹介していきます。
パワーポイントのスライドにおけるSwashの使用例
実際にセミナーで使用しているスライドの中で、スワッシュを使っている例をご紹介します。
シンプルなスライドのアクセントに
ただ文字を置いただけだと味気ない印象になるところ、スワッシュを配置するだけでデザイン性がぐっと上がります。
このスライドでは「Static Stretching(静的ストレッチング)」は「静」なので寒色系の色を、「Dynamic Stretching(動的ストレッチング)」は「動」なので暖色系の色を使用して、文字のイメージに合った色彩で分類を明確にしています。
見出しタイトルスライドの印象を変える
見出しタイトルスライドには大胆に大きめのスワッシュを配置することで、動きのある印象にすることができます。
スワッシュはあえて斜めに傾け、グラデーションをしっかり入れることで躍動感がより増すようにしています。
文章の強調にも使える
文章の下に配置することで、強調に使用することもできます。
注意点としては、スワッシュを多用すると目障りになってしまうこともあるので、ワンポイントで入れるようにしています。
無料のスワッシュ入りフォントの入手方法
上記のサンプルで使用しているのは「Northwell」という有料フォントに含まれているスワッシュで、16ドルで販売されています。
今回は有料フォントを買うほどでもないけれど、スワッシュを取り入れてみたいという方に向けて、無料のスワッシュ入りフォントをご紹介します。
手書き風フォント「Brownhill Script」
こちらのページからBrownhill Scriptというフォントの無料版がダウンロードできます。ページ中頃にあるオレンジ色の「DOWNLOAD」ボタンを押せばダウンロードできます。
あとはファイルを解凍して、フォントをインストールします。スワッシュしか必要ないという人は「Brownhill Script swash」というファイルのみインストールすればOKです。
パワーポイントでのスワッシュの使い方
インストール~入力
インストールが完了したらパワーポイントを開きます(元々、パワーポイントを開いていた場合は、一度閉じてからもう一度開きなおすとインストールが反映されます)。
テキストボックスを挿入してフォントを変更します。フォント一覧に「Brownhill Script swash」が追加されているはずなので、選択します。
半角英数にて、適当にアルファベットを入力してみてください。それぞれのキーにスワッシュが割り当てられています。
パワーポイントでのスワッシュ使用のコツ
まず、スワッシュを配置するときは、スワッシュのみを入力する用のテキストボックスを用意してください。他の文字列を入力しているテキストボックスを改行してスワッシュを入力しても、自由に位置を変更することが難しいので、理想的な位置に移動させられません。
それから、実際に入力してみると分かるかと思いますが、スワッシュの大きさを文字列の横幅に合わせようとすると、スワッシュのフォントサイズを400ptといった異常な大きさにする必要があります。
しかし、これだとスワッシュの太さが太すぎになってしまう場合があります。バランスが悪くなるので、ひと手間かけて修正します。
手順をGIFアニメにしました。
- スワッシュのテキストボックスをコピー
- 図として貼り付け
- 操作しやすいようにトリミングで余白をカット
- 図(スワッシュ)の縮尺を変更してちょうど良いサイズにする
- 最背面へ移動
グラデーションにする
手書き風のスワッシュはグラデーションにした方が、デザイン性が高まります。
このとき、左側を濃い色・右側を薄い色にするとブラシっぽい質感が活かされます。
まとめ
手書き風のスワッシュは、スライドデザインにちょっとした変化を付けるのに役立ちます。一度手順を掴めば、ほとんど手間もかからないので、ぜひ取り入れてみてください。
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