手間をかけずにパワポのデザインをおしゃれにする厳選ルール5つ

手間をかけずに見栄えをよくするコツ

今回の記事では、スライドデザインを考える上で、これだけは意識しておきたいというポイントを5つ厳選しました。このルールを押さえておくことで、スライドデザインは一気に見栄えがよくなるはずです。

なるべく手間をかけずに、かつ非デザイナーでも取り組みやすいことを選定基準としました。

1.画像の縦横比を変えない

画像のサイズを変更するときに、縦横比を変えるのは厳禁です。縦横比がおかしい画像はスライド全体のデザイン性を著しく損ないます。

画像の四隅のハンドルをドラッグすることで、縦横比を固定したまま拡大・縮小させることができます。(PCの設定によっては、Shiftを押しながらドラッグの場合もあります)

 

 

横幅や高さが足りない場合は、足りている方がはみ出るまで拡大して対応します(動画参照)。

また、異なる縦横比の画像を複数並べる場合は正方形にトリミングすることで整った印象になります。

 

 

正方形に切り取ると必要な部分が入らないという場合もあるかと思います。そういうときは、図形で囲むといくらかはまとまった印象になります。このとき下に敷く図形は淡い色合いに設定してください。

 

 

2.余白は死守する

スライドマスターを編集して、余白の目安となるガイド線を設定します。これがスライド作りで一番はじめにすることです。

全スライド、同じ余白幅に揃えることが統一感のある印象への最大の近道です。とにかく絶対に余白は死守します。

スペースが空いているからといって、特に必要のない画像・イラストで埋めるというのは避けます。画像に視線を奪われて、伝えたいメッセージが伝わりづらくなるからです。

 

 

3.ジャンプ率でメリハリをつける

ジャンプ率とは、本文のフォントサイズに対する見出しのフォントサイズの比率です。つまり、「見出しと本文で、文字の大きさにどれくらい差をつけるか?」を考えるということになります。

ジャンプ率を意識すると、一気に「それっぽくて、いい感じ」のデザインになります。ポイントは、よほどの事情がない限り、全スライドでジャンプ率を統一させることです。

「前出のスライドでは見出しのフォントサイズは24ptだったのに、このスライドは28pt」となると、統一感を欠いてしまいます。(とくに、配布資料として複数枚のスライドを一枚の紙に印刷したときに、ごちゃごちゃした印象になります。)

具体的なフォントサイズとしては、見出しは本文のフォントサイズの1.3倍ほどのサイズにすると、ちょうどいい具合にメリハリがつくことが多いです。

ジャンプ率でメリハリをつける

ジャンプ率を考慮して、メリハリをつけたスライド例

なお、フォントサイズだけではなくて、色をつけたり、図形で装飾を加えたりすることでメリハリをつける方法もあります。

4.色を使いすぎない・スモーキーな色合いを使う

色を使いすぎると、ごちゃごちゃした印象になりがちです。配色パターンに自信がないうちは3~4色程度に留めておくと、まとまりのあるデザインになります

ウェブページや他人のスライドデザインを見て「いいな」と思ったものの配色を、そのまま使わせてもらうと大きく外すリスクを下げられます。

また、原色あるいはビビッドな色合いは、うまく使えば明るく元気なイメージにできるメリットがある一方で、子供っぽい・チープな印象になってしまうこともあります

red

crimson

配色に自信がある場合は別として、手っ取り早く「こなれた感じ」にするには、やや彩度を落とした色合いを使うことをおすすめします。彩度を下げることで、落ち着いたイメージになり、信頼感のある印象になります。専門知識を伝えるセミナーとしては適していると思います。

また、テキストカラーは完全な黒よりもダークグレーにすると、背景の白と馴染みやすくなります。グレーは知的な印象を与える色なので、上手く取り入れることができれば、スライド全体の雰囲気が良くなります。

ただ、この項目に関しては他と比べると、それぞれの好みに左右されるところが大きいので、「絶対的なルール」というほどではありません。

お役立ちWebサイト

TOYOINK – イメージカラー検索

言葉から連想される色を検索することができるWebサイトです。たとえば、「信頼できる」と検索すれば、信頼感を演出するときに適している色を複数提案してくれます。

イメージカラー検索

5.明度の低い写真は明るさを調整する

室内で撮影した写真は、だいたいの場合は明るさが足りません特に、印刷して配布する場合はモノクロが多いので非常に見づらくなります。

画像編集ソフトを使って、明るさを調整できるのが一番良いですが、そこに時間をかけられない場合は、せめてPowerPoint上の設定で明るさを変更しましょう。

ただし、明るくしすぎるとプロジェクターで投影した際に、明るい部分が白飛びして見にくくなる可能性もあるのでご注意ください。その写真が見えないと、その箇所の説明が成り立たないというような場合には、印刷用ファイルとスクリーン用ファイルで明度を分けるのがベストです。

また、当日は早めに会場入りし、スクリーンに投影したときの写真の視認性をチェックできると安心です。

 

 

まとめ

今回ご紹介したものは、それぞれ数十秒~1分程度でできるものばかりです。

知ってさえいれば、ほとんど手間をかけることなくスライドデザインをブラッシュアップすることができるので、ぜひ取り入れてみてください。

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