メディアの信頼度―日本人はインターネットの情報を信じすぎる

DeNAが運営するキュレーションサイト「WELQ」が全記事非公開になった問題を発端に、インターネットコンテンツの信頼度が問われています。

本記事では、各メディアの信頼度調査および、インターネットコンテンツに対する日本人の意識調査の結果を紹介します。

NHKが他のメディアを圧倒

まずは、公益社団法人新聞通信調査会の第9回メディアに関する 全国世論調査(2016年)pdfより。

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(各メディアの情報をどの程度信頼しているかを、全面的に信頼している場合は 100 点、全く信頼をしていない場合は 0 点、普通の場合は 50 点として評価。各カテゴリー毎に平均点を算出し、順位を決定。n=3,308)

性別に関係なく、すべての世代でNHKが最も信頼されているとの結果でした。

 

次に同資料から、各メディアの信頼感の変化についてです。

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「高くなった」の割合はインターネットが最も多い結果となりました。ただし、今回の一件で来年の調査結果は大きく変化する可能性もあります。

情報源としての存在感増す インターネット

次は総務省 情報通信政策研究所の平成27年情報通信メディアの 利用時間と情報行動に関する 調査報告書(pdf)から。

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2016年に、ついに情報源としての重要度でインターネットが新聞を上回りました(全年代:新聞67.7% vs. インターネット69.8%)。

インターネットコンテンツは信頼できないということは分かっているものの、情報収集には非常に役立つツールなので、その重要度は高い=見る機会が多いため、無意識的に影響を受けている可能性はある、という感じでしょうか。

疑わない日本人

最後は、AdobeのTHE STATE OF CONTENT: RULES OF ENGAGEMENT FOR 2016(pdf)から

消費者のインターネットコンテンツに関する意識調査の結果です。

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日本人は諸外国と比較して、圧倒的に「疑わない」です。この差を見ていると、「情報を消費する側が、もっと賢くなりましょう」という呼びかけだけでは対応できない気もしてきます。教育の専門家では無いので、詳しいことは分からないですが、もっと根本的に義務教育の課程にクリティカルシンキングを組み込んでいかないとダメなような…。

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2017.03.18

まとめ

  • インターネットの信頼度は高くないが、情報収集においてインターネットの重要度は新聞を上回っている
  • インターネットの信頼度は増加傾向にあるが、今回のWELQの一件で、減少傾向に転じる可能性もある
  • 日本人は、インターネットコンテンツが、特定の人物に都合が良いように改変されていることを疑わない、ある意味”ピュア”な国民

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