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IFTTTとは
IFTTT(イフト)は、簡単に言うと異なる2つのサービスを連携させるWebサービスです。「If That Then This」の頭文字を取ったもので、「○○をしたときに、自動的に××を行う」という独自ルール(IFTTTでは、このルールのことをアプレットと呼ぶ(旧名称:レシピ))を自分で作成できるものです。
アプレットの例
IFTTTに対応しているサービス同士の連携であれば、トリガーとアクションを設定するだけで、簡単にアプレットを作れます。
IFTTTの詳細はここでは割愛させて頂きますので、下記のリンクをご参照ください。
参考 iftttとは?異なるプラットフォームを連携する便利ツールの使い方とアプレット10選ferret今回は、このIFTTTを活用して、ネットでの情報収集を効率化する方法について紹介します。
情報収集の効率化が必須
どんどん流れていく情報の中から,必要なものだけを逃さず保存する
ネットで情報収集をしていると、TwitterやFacebookあるいはちょっとした空き時間にさらっと読んだ記事など、次から次へと情報に接することになります。
それらの情報は接する時間が短い分、どこかに保存しておかなければ、すぐに忘却の彼方に消え去ってしまうことも珍しくありません。
少し期間が経ってから、「あの記事で書かれていたことなんだっけ?」と思っても、もう一度見つけられないときもあります。私自身、曖昧な記憶しか残っていないせいで、記事を再発見できなかった経験があり、悔しい想いをしたことがあります。
この問題を解決するために、いろいろと模索した結果、いまはひとつのパターンに落ち着きました。
PocketとEvernote,2つのクリッピングサービスを使い分ける
PocketとEvernoteはどちらもWebコンテンツを保存しておくサービスなのですが、長所が異なるのでそれぞれについて簡単にまとめておきます。
- 「あとで読む」に特化している
- 動作スピードが早い
- 記事の選別がしやすい
- 長期保存には向かない
Pocketはとにかくサクッと使えるのが良い点です。文字通り「ポケットに一時的にものを入れておく、ただし、ため込みすぎると使い勝手が良くない」そんなイメージです。一時保存という使い方がしっくりきます。
- 強力な検索機能
- 長期保存に向いている
- 保存に微妙に時間がかかる
本当に残しておきたい記事だけをEvernoteにストックしておいて、いつでも引き出せるようにしておく、「自分だけの検索エンジンを持つ」というイメージです。
Evernoteオンリーで管理する限界
以前は、とりあえず全部Evernoteに入れるという方法で情報のストックを行っていましたが、これにはいくつかの不満がありました。
1.Feedly→Evernoteの連携は有料プランの契約が必要
普段チェックするブログの更新情報はFeedlyで一括管理していますが、そのFeedlyとEvernoteを連携させるには有料プランに登録する必要があるということです。
無料プランの場合は、Feedlyで気になる記事があったら、[元記事をブラウザで表示]→[EvernoteのWebクリッパーで保存]という手順を踏む必要があります。
2.Feedly上では全文が表示できない記事が多い
ブログ運営側の設定で、Feedly上では記事の冒頭のみを表示して、全文はサイトに移動して読んでもらうようになっている記事が多くあります。
これは運営者がアクセス数を正しく把握するための適切な設定なので仕方ないのですが、情報を仕分ける時にいちいちウェブサイトに移動するのは面倒という問題があります。
3.結局あとで読み返さない記事までストックしてしまう
これは完全に私個人の問題ではありますが、「あとで読もう」と思ってEvernoteに保存しても、結局読み返さない記事が頻繁に出てきてしまいます。その結果、Evernote内が重要度の高くないコンテンツで溢れてしまうという問題が生じます。
まずはPocketに一時保存。さらに厳選してEvernoteに永久保存
以上の問題を解決するために、それぞれの長所を活かした情報収集の流れが、こちらのスタイルです。
とにかくタイトルを見て、気になるコンテンツを見つけたら、Pocketに保存します。その中でも、Twitter→PocketはIFTTTを使うことで自動化し、Feedlyに関してはPocketと連携させることでスムーズにコンテンツを保存することができるようになります。
IFTTTを使って「Twitter→Pocketに保存」の自動化
Twitterで気になるリンクが紹介されていたとき、とりあえずそのリンク付きツイートを「いいね」しておけば、リンク先の記事が自動的にPocketに保存されるようにしておきます。
以下のアプレットをTurn onにすれば「気になったリンクを含むツイートを“いいね”すれば、リンク先の記事がPocketに自動保存」の設定ができます。
参考 Twitterのリンク付きツイートを「いいね」したら、そのリンク先記事をPocketに自動で保存するアプレットIFTTTFeedlyとPocketを連携させる
Feedlyにログインし、[アカウントのアイコン]→[Preferences]をクリックします。(例ではPC画面を使用していますが、スマートフォンのアプリからも設定できます。)
次に「Integrations」をクリックします。
Pocketのところの、「CONECT TO POCKET」をクリックして、アカウントの連携を設定します。
Pocketのユーザー名とパスワードの設定方法
Pocketにログインし、右上の[アカウントのアイコン]→[オプション]をクリックします。
[プロフィールを編集]をクリックし、次のページでユーザー名とパスワードを設定します。
ここで設定したユーザー名とパスワードをFeedlyの先ほどの画面で入力すれば、FeedlyとPocketの連携が完了します。
Pocket → EvernoteをIFTTTで自動化
ここからはIFTTTが活躍するところです。Pocketで「お気に入り」したコンテンツが、自動的にEvernoteに登録されるようにIFTTTで設定します。
以下のリンクにてアプレットが用意されていますので、それを「Turn on」するだけです。
参考 Pocketのお気に入り記事をEvernoteに保存するIFTTTこれで「Pocketでお気に入りしたコンテンツがEvernoteに自動的に保存される」の設定が完了しました。
ただし、上記の方法だと、Evernoteに保存されたノートには「タイトル」と「元記事へのリンク」しか記述されません。
記事をストックしておくだけなら、これでも良いのかもしれませんが、検索機能を使って後から見つけやすくするためには、やはり全文表示で保存しておいた方が圧倒的に便利です。
そこで、記事全文を保存するアプレットについても解説していきます。
記事全文を表示させた状態でEvernoteに保存したい場合の対策
uKeeper経由でEvernoteにメールを送る
任意のURLをuKeeperに送ると、そのサイトの全文を取得し、任意のメールアドレスに転送してくれるWebサービス
今回の全体像のイメージとしては下図のようになります。ピンク色の部分のアプレットさえ作れば、あとは自動的にEvernoteに全文が保存される仕組みです。
Evernoteに全文保存したい記事のURLをuKeeperに送るというIFTTTのアプレットが作れたら完了ということです。全く難しい作業はありませんので、安心してください。
uKeeperにアクセスする前に、Evernoteの転送用メールアドレスを把握しておく必要があります。
転送用メールアドレスの調べ方は、Evernoteにログイン→[設定]→[アカウント情報]→『Evernote転送用メールアドレス』の欄を見れば分かります。
次に、uKeeperのサイトにアクセスして、Regular e-mailに任意のメールアドレス(PocketやIFTTTの登録に使っているメールアドレス)を、Forwarding e-mailにEvernoteの転送用メールアドレスを入力します。2つとも入力したら[Submit!]をクリックします。
参考 uKeeperRegular e-mailに入力したアドレス宛てに自動返信の確認メールが届きます。メール内の[+confirmation link]をクリックして、[Account confirmed and acrivated.]と表示されれば、登録完了です。
uKeeperの利用にあたっては、このメールアドレスの登録だけでOKで、アカウント登録などはありません。これで、後半部分の設定が完了したことになります。
IFTTTで「Pocketでお気に入りしたコンテンツをGmailで送信」のアプレットを作る
次に「Pocketでお気に入りにしたら、そのコンテンツをGmailでuKeeperに送信する」というアプレットを作っていきます。
IFTTTにログインして、[My Applets]→[New Applet]とクリックします。
+thisの部分をクリックします。
検索窓に「pocket」と入力して、出てきたロゴをクリックします。
トリガーを選択します。今回はPocketでお気に入りにしたコンテンツを対象にしたいので「New favorite item」をクリックします。
次に+thatをクリックします。トリガーに対するアクションを指定していきます。
検索窓に「gmail」と入力して、出てきたロゴをクリックします。
今回はuKeeperにメールを送る行動を指定したいので、「Send an email」をクリックします。
[To address]の欄に「drops.full@ukeeper.com」と入力します。他の入力欄は、特にこだわりが無ければそのままでOKです。
確認画面で[Finish]を押して完成です。
あとからプッシュ通知をOFFにする方法
アプレット作成時にはプッシュ通知をOnにしたまま登録したものの、あとから「やっぱり通知を切りたい」という場合の設定について説明します。アプレット一覧画面で、対象のアプレットをクリックして、 マークをクリックします。
プッシュ通知を切るには「Receive notifications when this Applet runs」をオフにするのですが、アプレット自体がTurn on状態のままでは「Push Notifications failed to update」と表示されてエラーになってしまします。
そこで、一旦アプレットをTurn offにしてから「Receive notifications when this Applet runs」をオフします。その後、アプレットをTurn onに戻しておいてください。
これで、プッシュ通知を切ることができます。
まとめ
画像を多く使ったので記事が長くなりましたが、設定自体はどれも難しくありません。落ち着いて一つ一つ進めていけば、専門知識がなくても必ず設定できます。
使えるものは上手く活用して、効率的に情報収集した方が時間の節約につながります。
情報収集のスタイルは、人それぞれ合うものが違うと思いますが、この記事の一部分でも参考なるところがあれば幸いです。