継続教育のために、インターネットを使って情報を収集するというのは、よく耳にすることだと思います。しかし、情報発信者を表面的な肩書だけで信用してしまうと、実は不利益を被ってしまうかもしれません。今回は「納得できないブランディングを行うトレーナー」について、まとめます。
TwitterでフォローしておきたいS&Cコーチ&パーソナルトレーナーのアカウント20選自分を大きく見せようとするトレーナーたち
フォロワー数15万人?
Twitterのフォロワー数は発信力の高さのひとつの指標であり、フォロワー数の多い人の意見が影響力を持っているというのは事実です。そして、それらを参考にしている人も多いと思います。
しかし、フォロワー数15万人越えのあるパーソナルトレーナーのアカウントをFake Follow Checkというツールで調べたところ、スコアのFake率98%(フォロワーの98%が偽物)と出ました。普通に運用されているアカウントであれば、10%前後に落ち着きます。これは、その人がフォロワーを購入している可能性が高いということを示しています。
このトレーナーは書籍を出版したり、雑誌の記事の監修、セミナー活動も活発に行っています。フォロワー購入をして、フォロワー数を多く偽ることがブランディングだと言われれば、「あなたのやり方はそうなんですね」としか言いようがありませんが、個人的には、そのようなことをする人が発信する情報は信用する気になれません。
このように、SNS上で威厳があるように見せかけるトレーナーがいるのは事実です。フォロワーが多い=必ずしも“スゴい人”というわけではないことを知っておいて損はないと思います。
「有名人を担当している=優れたトレーナー」ではない
有名選手を見ている、メディアに沢山出てくる=凄い先生
が=その情報を信頼していいとは限らない。— Dr.TKO (@Chirosamurai) 2017年7月5日
有名選手を担当しているからといって、そのトレーナーの実力が優れているという保証はないというのは、他の分野でも当てはまります。
あるトレーナーがモデルのダレノガレさんに売名話を持ち掛けてニュースになったことは記憶に新しいです。
日頃からダイエットやトレーニングに励み、抜群のプロポーションをTwitterでも公開しているダレノガレ。そんなダレノガレの体型に某パーソナルトレーナー氏が目をつけ、友人から「知り合いに結構有名なパーソナルトレーナーの方がいるんですけど… あけちゃんの名前を使って良いとゆう条件ならばあけちゃんに20万円支払ってパーソナルをしたいと言っているのですが…どうですか?」と持ちかけられたという。
アレオレ詐欺に気を付ける
7年前から仲良くさせてもらっているトレーナーさんがずっと計画立ててトレーニングやコンディショニングしてて、その人の貢献を何も伝えずに試合前だけ押しかけてサポートしてますアピールするのってどうか?
— Dr.TKO (@Chirosamurai) 2017年7月7日
パーソナルトレーニングを1回担当しただけなのに「私が指導している選手が活躍してくれました!」とアピールするのも、珍しい話ではないようです。こういうのをアレオレ詐欺と言います。
他人が成し遂げた功績を「あれやったの俺なんすよ」と自分の手柄にしてしまうことを指す語。他人の成果を横取りするさま、またはそういう内容のことを吹聴する人を非難する意味で用いられる。
似たような事例に、以下のようなものもあります。
同業者を相手にしてるのに、講習会の参加者を教え子って呼ぶの、違和感ある。
— Nishi,PT,CSCS (@PT_Nishi) 2017年8月1日
まとめ
有名チームでの指導経験や有名人のトレーナーをしているからといって、そのトレーナーの言うことが正しいとは全く限りません。誇張の仕方には色々なパターンがあるようですが、表面的な肩書に騙されないように注意したいものです。
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