目標達成に大切なのは「並びつづける」こと|2017年を振り返って

2017年の振り返り

2017年も、あと少しで終わろうとしています。

ちょうど1年前から、仕事用のアカウントを作成してTwitterを始め、同じ頃からブログも定期的に更新するようになりました。

結論から言うと、そのおかげで変化に富んだ本当によい1年を送ることができました。

この記事では、私にとっての情報発信元年を支えてくれた教訓(エピソード)についてお話ししたいと思います。

一言でいうと、「並びつづけること」。これがキーワードです。

情報発信を続ける難しさと向き合った1年間

ブログの記事をひとつ書くことや、気が向いたときにツイートすることは決して難しいことではありません。しかし、それを続けていくということが、私には簡単なことではありませんでした。

すでにアクセス数の多いブログを運営されている方や、フォロワー数の多い方を見ると、自分の無力さを実感します。この1年間、続けることがしんどいタイミングももちろんありました。

そんなとき、あるエピソードをいつも思い出しました。

周りを気にせず、やるべき事と向き合う

私は1年間浪人の経験があります。ひとつめのエピソードは、そのときの予備校の先生が言っていた言葉です。思えば、もう9年前のことになりますが、鮮明に覚えています。

「心配しなくても、周りの人の成績は勝手に落ちていくから。嘘じゃなくて、本当に落ちていく。君たちは、やるべきことをきっちりやっていれば、それで大丈夫なんだよ。」

先生は、授業中に黒板の文字を消しながら片手間にそう話しました。その様子を見るかぎり、予備校生たちを鼓舞しようと発した言葉というよりは、「毎年見られる当たり前の現象で、今更言うほどのことでもないけど」というような印象でした。

その言葉を聞いたときは、「ふーん、そういうものなのか」という程度に捉えていました。

しかし、その先生の言うとおり、夏が過ぎ、秋の気配が近づいてきた頃から、一部の人たちの成績が(相対的に)下がり始めました。理由は明白で、そういった人たちはモチベーションが維持できなくなり、自習中の休憩時間が長くなっていたのです。一方、コツコツと当たり前のことに取り組み続けた人は、希望する大学に合格していきました。

私も無事、第一志望に合格した一人ですが、特別な勉強法を取り入れたことはなくて、暗記すべき部分を暗記し、理解できていない箇所を順に潰していき、すき間時間も活用する。どこにでも転がっている勉強のやり方を続けただけでした。

そして、この話をすると、ある四字熟語を思い出します。それがふたつめのエピソードです。

凡事を非凡に。

大学2年生の頃に鍵山秀三郎氏(イエローハット創業者)の講演に参加したとき、「凡事徹底」という言葉を知りました。こちらも今から7年ほど前になると思いますが、とても印象に残っています。

凡事徹底とは、「なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと、または、当たり前のことを極めて、他人の追随を許さないことなどを意味する四字熟語(実用日本語表現辞典)」です。

鍵山氏は「普通の事(凡事)を、他の人が真似できないくらい続けることで、それは非凡になる」ということを説かれていました。

これは、さきほどの先生の話とリンクしています。

目標を達成するために、なにか特別なことをしなくてはいけないと難しく考える必要はなく、ただ自分がすべきことに実直に取り組んでいけば、望むところへ近づいていける。

そういった教訓を、このふたつのエピソードから学びました。

凡事徹底

裏技は,ない

仕事を始めてから、そして、ブログを始めてからは特に、この教訓には幾度となく助けられています。

ブログやSNSの更新が思うように進まないとき、それが気がかりで眠れないこともありました。
外に出てセミナーに参加すれば、講師との能力の差に圧倒されることもあります。勉強すればするほど、自分の全く知らない世界の広がりを垣間見て、途方に暮れることだってあります。

それでも、先ほどの教訓を胸に「やり続けるしかない。いきなりすべての目標が達成できるような裏技はない。」という想いで続けてきました。

ブログを1年間続けただけで(それに更新頻度もまったく高くないのに)、こんな風に言うと些か大袈裟に聞こえてしまいますが、それでも、私にとって0が1になったこの1年の経験は貴重と言い切れます。

Twitterでの交流から始まり、実際にお会いさせていただいた方たちや、ブログの記事に対してリアクションをくださった方々のおかげで、まずは1年間続けることができました。本当にありがとうございました。

最後に、ある書籍の中から、こちらも私が大切にしている一節を紹介して締めくくりたいと思います。

人生という名のビュッフェ

人生というブッフェ

今は成功している人も、不遇の時代があったのだ。今は業界のリーディング・パーソンであっても、その職業にすらついていなかったときもあったのだ。

人生はセルフ・サービスのビュッフェの行列によく似ている。人生もセルフ・サービスである。誰かがあなたの人生を持ってきてくれるわけではない。(中略)欲しいものがあるのなら、立ち上がって自分で取りにいかねばならないのだ。

人生というビュッフェで欲しいものを必ず手に入れるには、ふたつの段階を踏む必要がある。まず、行列に並ぶこと。もうひとつは、その行列に並びつづけることだ。

一貫性のない気まぐれな行動をしたり、途中で仕事を放りだし、家に帰ってテレビを観たりしてはいけない。いったん列に並んだら、並びつづけよう。毎日新しいことを学んで実践し、前進しつづけよう。

ありがたいことに、人生というビュッフェの行列に並べなくなることはない。このビュッフェは一年中、二十四時間いつでもオープンしている。誰でも行列に並び、並びつづけられるのだ。

どんなに時間がかかってもいい。行列に並びつづけ、日々少しずつ前進していけば、いつか必ず行列の先頭に達し、上位10パーセントに仲間入りできる。

 

ブライアン・トレーシー『大切なことだけやりなさい』本田直之訳, ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2016,117-18.

来年も列に並びつづけ、少しずつ歩みを進めていく所存です。2018年も、よろしくお願い致します。

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